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プロジェクター価格の差で画質の差は出るのか?

よく質問を受けるのが「安いプロジェクターと高いものではどれだけ画質が違うんですか?」というものです。
プロジェクターの価格は設置性や画質、画素数の違い、プランドなど様々なものが含まれているので一概には価格=画質の違いとはは言えません。
ただ、価格が高いプロジェクターは画質がいいものが多いというのも事実です。そこで価格差のあるプロジェクターで画質やその他の性能を比較してみました。

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比較したプロジェクター機種は?

比較したプロジェクター機種はJVCのDLA-X3とAcerのH5360BDです。

AcerのH5360BD

H5360BD

JVCのDLA-X3

DLA-X3

いわゆるコストパフォーマンスが高いお手軽モデルと画質を求めたプロジェクターとの比較です。2機種のスペックは以下の通りです。

2機種比較表

  DLA-X3 H5360BD
発売日 2010年12月 2011年10月
解像度 1920×1080 1280×720
コントラスト 50,000:1 3200:1
明るさ
(ルーメン)
1300 2500
レンズシフト あり なし
価格 約35万円 約60,000円

2機種の画質を比べてみた

DLA-X3とH5360BDの違いを確認してみましょう。まず、価格差ですが約6倍です。35万と約6万円じゃあ車に例えるとコンパクトカーと高級車ぐらいの差ですね。H5360BDが劣っている点はコントラスト、解像度、レンズシフトの3点です。優っている点は明るさが2500ルーメンある点です。表には書いていませんがH5360BD本体はDLA-X3に比べてとってもコンパクトです。
この差がどんな形で出てくるのか個人的にも楽しみです。

2機種の画質を比べてみた

まずは一番興味がある画質を比べてみました。2機種共に画質モードは映画に最適化されているシネマモードとし、あとは初期設定の状態としました。

タイトル画面


DLA-X3とH5360BDの画質の差がハッキリとわかりますね。DLA-X3の方は階調性があり、淡い紫の部分や夜空の星など忠実に再現できています。その点、H5360BDはDLA-X3に比べるとのっぺりした印象で細かい部分の表現が足りていない印象です。

暗い映像 宇宙船


真っ暗な映像での比較ということで宇宙の映像です。この映像はハッキリ差が出ています。後ろの星空の数が違っています。また、DLA-X3の方が黒がとっても深い黒色になっていますが、H5360BDは薄い黒(グレー)になっています。この結果、全体的にぼんやりとして映像となっていますね。

色が多い映像


DLA-X3は細かい線や色が忠実に再現されていますが 、H5360BDの方は表現できずつぶれている部分があります。

比較してみて

思っていたよりも映像に差がでることがわかりました。大きな点としては、H5360BDは映像の黒色部分がグレーに近い色になってしまい、明るい部分との明暗差がなくなってしまうため、どうしてもぼんやりとした映像に見えてしまいます。その点、DLA-X3はしっかりと黒色を表現できていて明らかに映像がキレイだとおもいました。
また、細い線や淡い色の部分もH5360BDは潰れ気味になりますが、DLA-X3は細かい線や点、色も再現しています。

初めてホームシアターを始める方ならばH5360BD検討してもいいかも

DLA-X3と比較すると画質の違いが出てきて不満点はありますが、単体だけ映像を見たらほとんどの人は違和感なく見ることができると思います。
フルハイビジョンではないのが残念ですが、本体サイズもコンパクトで本体価格が約6万円とお手軽な部分もいいと思います。

その他の相違点はレンズシフトの有無ですが、個人的にはぜったいというほどあったほうがいい機能だと思っています。画面の微調整はとっても大変ですからね。
H5360BDにはレンズシフト機能が付いていないので最初の設置には時間がかかると思いますが、それを踏まえても検討できる機種だと思います。

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