ホームシアター用プロジェクターとプレゼンプロジェクターの違い
プロジェクターには主にホームシアター用プロジェクターとビジネス用プロジェクターの2種類があります。
大きな違いについては以下の通りです。
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シアター用とビジネス用プロジェクターの違い
- 画面比率の違い(16:9か4:3)
- 画面の明るさ、コントラストの違い
- 設置性の違い
- 動作音、本体サイズ
画面比率の違い(16:9か4:3)
ホームシアター用とビジネス用の大きな違いの一つとして画面比率の違いが挙げられます。
ブルーレイや地上デジタル放送、DVDなどは画面比率がワイド(16:9)画面で製作されています。
そのためホームシアター用プロジェクターはワイド画面にピッタリ合うようプロジェクターの光もワイド比率の光が投影されるようになっています。
下の写真はホームシアター用プロジェクター JVC DLA-X3を使って全面青色の光を投影したところです。
写真をみてわかるように横長の青い映像(ワイド画面)がスクリーンに投影されており、ワイドの光が投影されていることがわかります。
次にビジネス用プロジェクターを使って同じように全面青色の映像を投影してみました。すると正方形に近い4:3の画面利率の青い映像が投影されています。
ビジネス用プロジェクターはプレゼンの席などでパソコンを接続することが多いのでパソコンの画面比率(4:3)に合うよう光が投影されます。
そのためホームシアター用途なのにプレゼン用プロジェクターを使用すると4:3画面の中に映像をうつすことになり、無駄な余白が発生してしまいスクリーンにうまく収まらなくなってしまいます。せっかくホームシアター用途でスクリーンを選んだのに無駄な余白が生まれてしまいます。
画面の明るさ、コントラストの違い
映像の再現性にも違いがあります。ホームシアター用は映像の色の再現性を重要視しているため、淡い色やグラデーションなどの部分をなめらかに表現できる点を重視しています。いわゆる画質重視のプロジェクターです。
一方、ビジネス用プロジェクターは蛍光灯が付いている環境で使用されることが多いため。画面の明るさを重視します。
そのため、映像の色の再現性はそこそこに映像の明るさを優先しています。
本体サイズ、動作音
ホームシアター用には画面の微調整がしやすいようにレンズシフト機能や台形補正機能などが搭載されている機種もあります。一方、ビジネス用プロジェクターでは
レンズシフト機能が付いているモデルはほとんどなく、台形補正機能のみとなっています。ホームシアター用は設置性が高いモデルが多くなっています。
本体サイズ、動作音
プロジェクター使用時のファンの音もシアター用では静かなシーンでもコンテンツに集中できるように静かなファンや本体構造を変え、極力ファンノイズを低く抑えられています。一方、ビジネス用プロジェクターは多少うるさくても問題ないのでファンノイズは大きめです。
また、本体サイズですが、ビジネス用では持ち運びができるようにコンパクトなモデルがラインナップされており、携帯性がよくなっています。一方ホームシアター用は据え置きがメインであまり移動することを考えていないため本体サイズは大きめです。
まとめ
ホームシアター用とプレゼン用のプロジェクターでは明らかな違いがあることがわかってもらえたと思います。
ホームシアタープロジェクターの主なポイント
ホームシアター用のプロジェクターは主にブルーレイやハイビジョン放送などの映像を映す目的で設計されているので映像を美しく見せるための工夫や、静音を重視した機種が多いです。
また、もともと16:9映像を映す事を主目的としているため、プロジェクター内部の液晶パネルがワイド(16:9)の画面比率となっています。
その為DVDやハイビジョンなどの16:9信号を入力すると16:9いっぱいに映りますが、地上波テレビなどの4:3信号が入ってくると以下のように左右が切れて4:3の映像が映るようになります。
ホームシアタープロジェクター大きなポイントをまとめると以下のようになります。
- ブルーレイ、DVD、地上デジタルと同じワイド(16:9)画面の光が投影
- 主に映画やライブ、コンサート映像などの高画質の映像を投影するとこを目的
- 暗い環境で観ることが前提なので1,200ルーメン程度のものも多い(一部明るいモデルもあり)
- 動作音が静か
- レンズシフト機能などの設置を助ける機能が付いているモデルもあり
- 本体サイズは高性能なモデルだと大きくなる傾向がある
ビジネスプロジェクターの主なポイント
データプロジェクター通常、プレゼンテーション用途として使います。
主にパソコンから出力させて文字、写真、グラフなどを投射して複数の人に同時に見せるという用途です。その使用目的から文字やグラフなどをはっきりと見せる為、明るさやコントラストが強化されているモデルがほとんどです。
DVDプレーヤーからの信号を入力すれば映画を見る事も出来ますがファンの騒音も大きめだし、微妙な明るさ階調表現も一般的には苦手なのであまり映画に向いているとは言えません。またDLPタイプのプロジェクターでは激しい動きのある映像でレインボーノイズと呼ばれるカラーノイズが気になる場合もあります。
ビジネスプロジェクターの大きなポイントをまとめると以下のようになります。
- パソコン接続が前提のため4:3画面の光が投影
- 主に明るい環境で使用することが多いので画面も明るめ(2500ルーメン以上)
- 色の再現性よりも画面の明るさを重要としている
- 動作音はうるさめ
- 台形補正機能のみでレンズシフトはほぼ付いていない
- 持ち運びができるようコンパクトなモデルもラインナップ
自宅で映画やライブ映像、スポーツ中継を楽しむならば必ずホームシアタープロジェクターを選択しましょう。
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